中古機械買取の注意点・チェックポイントをプロが徹底解説

化学工場で使われていた機械を買取に出すときは、少しでも高く買い取ってもらいたいと思うでしょう。高価買取のためには、注意点やチェックポイントなどをしっかりと理解しておくことが大切です。


この記事では、中古機械の買取額を上げるための注意点やチェックポイントをご紹介します。使わなくなった機械が工場内にあるプラントの担当者様は、ぜひご一読ください。




化学工場ってどんなところ?



化学工業とは、重化学工業という分類に含まれるひとつであり、化学反応を利用した工程を主とする製造業をさします。石油や石炭を主な原料とし、石油化学・ゴム製品・医薬品・化学薬品・合成樹脂・肥料・セメント・プラスチック・石鹸・合成繊維など、さまざまな製品が作られています。プラスチックの成型は化学反応を伴わないものの、化学物質の性質や機能を活かして物質に付加価値を付ける点では共通しています。化学工場は、これらの化学工業を行なうための工場です。


化学工業では、消費者が直接手に取る製品の製造は少ないですが、製品の材料を製造しています。このため、消費者にとって縁の下の力持ちといえる役割があります。食品であれば脱酸素剤・衣類であれば化学繊維・家電で用いられるプラスチック材料などは、すべて化学工業製品に該当します。


化学工業の特徴は、プロセス産業もしくは装置産業と呼ばれている点です。プロセス産業とは、先述した化学反応によって製品を作る産業をさしています。化学反応が起こるには、機械の機能はさほど求められず、生産工程の設計が重視されます。このため、製造に設備能力

が大きく関わってくるのです。装置産業とは、大型の設備などを用いて製品を作る産業をさしており、設備の構築段階で大規模投資が必要です。これらの特徴から、化学工業では設備を重視することが大切だと分かります。


化学工業全体を見ると、製品の出荷額は自動車産業に続いており、エレクトロニクスと2位争いをしています。付加価値額の観点で見ると、化学工業は自動車・エレクトロニクス産業とトップ争いをしているほどの規模なのです。化学工業が、日本の製造業に大きく貢献している実状がわかります。




化学工場では主にどういった機械を使うの?



化学工場では主に以下で紹介する機械を使い、製品を製造しています。各機械の特徴を見てみましょう。



濾過機



布や網などの濾材を使って、濾過したい原水(懸濁液)を通過させ、微粒子と液体を分離する機械です。濾過のみを行なう機械と、自動洗浄機能がついた機械があります。


工場では、水道代を節約するために地下水や工業用水を濾過し、水道水と同等の水質へ処理しています。また、災害時における水の備えとしても活用可能です。



熱交換器



温度が高い物体から低い物体へ、熱を伝導させるための機械です。加熱・冷却のプロセスや、熱を発するボイラー、原子炉で多く使われる蒸気タービン、冷暖房に使われるプロセス空気調和、排気と給気の換気など、幅広い用途に用いられています。



混合・反応機



攪拌機などを容器の中に設置し、中に入れた原料を混ぜ合わせる機械です。撹拌機の働きで、中身を均一に近い濃度に保ちます。精密化学製品(ファインケミカル)や石油化学など、化学プラントにおける連続プロセスで使われます。



蒸発装置



溶液に含まれる水分もしくは蒸発しやすい成分を蒸発させることで、高濃度の溶液を作る機械です。化学だけでなく、紙パルプや食品など多くの分野で用いられています。


蒸発装置の操作には多量の熱エネルギーが必要であるため、省エネタイプの装置が一般的です。



塔槽機器



内部に圧力がかかっている円筒形容器のうち、縦型のものが「塔」・横型のものが「槽」と呼ばれます。



乾燥機器



原料に含まれる水分や溶剤を乾燥させる機械です。原料に直接熱風を当てて乾燥させる方式と、伝熱によって乾燥させる方式があります。化学工場では、あらゆる分野で導入されています。




中古機械売却チェックのポイント



化学工場で使用していた中古機械を売却するときに、できるだけ高価売却をめざすには、チェックポイントをしっかりとおさえておきましょう。業者では、主に以下のポイントを重視しています。



機種・種類をチェック!



いわゆる一流メーカーが製造している機械は、ブランド力の高さに加え、部品の供給体制や中古機械に対するアフターサービスがしっかりしているため、高価査定が期待できます。


機種や種類によっては、売却できないか、もしくは査定額が低いものもあるため、注意しましょう。特に、研削盤と放電加工機は、購入後のメンテナンス負担が大きいため、中古品の需要は高くありません。日本以外のメーカーの製品も、メンテナンスの多さやアフターサービスが可能な日本国内の支社の有無などによって、査定ができない場合があります。


売却希望時点での、機械の需要やトレンドも重要です。特徴がある機種は、特定分野での需要が高いため、有利になるケースがあります。



年式をチェック!



化学工場の中古機械買取では、「平成モノ」が重視されます。1989年以降に製造された機械をさしており、評価が大きく変わってくるのです。1988年以前の機械は、国内での再販が困難になっています。


年式をチェックするには、モーターを見てみましょう。黄色いモーター(DCモーター)は

古い機械・赤いモーター(ACモーター)は新しい機械を主流として使われています。



型式をチェック!



多少古い機種であっても、過去の販売台数が多い機種であれば、需要が高いため高価買取が期待できます。新品の状態で多くのユーザーがいれば、中古市場でも同じように求められていることを意味します。



状態をチェック!



状態の良し悪しによって、査定額は大きく変わってきます。チェックしたい部分は、外観・ATCの動作・スピンドルの回転具合・送り部分の状態・スライド部分のざらつきなどです。異常音が出ていると、不具合につながる可能性が高いため、しっかりと確認しましょう。




化学工場の機械の引取りは芝工業へ



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化学工場では、さまざまな液体を取り扱っており、中には危険を伴うものもあります。安全に作業するには、専門業者の買取が必要です。弊社では、豊富な実績と経験をふまえ、徹底した安全対策のもとで作業いたします。大型重機が必要な現場では、作業員が協力しながら小型重機を使ったり手作業をしたりしながら作業を行なえるよう、体制をととのえております。


芝工業では、中古機械の買取や解体工事のお手伝い・アドバイスなどをお受けしております。関東をメインとして幅広く対応しており、買取後の撤去作業もスムーズに行います。買取額はどのくらいになるのか、買取までの流れを知りたいなど、中古機械の買取についてご相談やご依頼がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。