皆さんこんにちは。神奈川県藤沢市を拠点に、関東地方や静岡県でプラント設備解体工事・機械据付工事・中古機械買取などを手掛ける芝工業株式会社です。
プラント設備の解体工事は、一般の解体工事とは異なり、ブランドの特性やルールなどを理解したうえで施工することが必要です。プラントに合った解体工事を施工するには、解体工事を検討する時点で、設備を解体するタイミングや工事の流れなどを理解しておきたいものです。
この記事では、プラント設備の解体を検討すべきタイミングや解体工事の流れなどを解説します。
■プラント設備とは?
プラント設備とは、エネルギー・工業材料・石油製品・食品・医薬品など、人々の生活や製品生産活動に欠かせない製品を生み出す施設が該当します。工場の大きさの規模には特に規定がなく、機器や設備などを複数兼ね備えていれば、小規模であってもプラントと呼ばれます。反対に、ひとつの大きな設備で運用している場合、プラントではなく工場に分類されます。
プラント設備には、化学プラント・石油プラント・石油化学プラント・浄水プラントなど、生産される製品や素材によってさまざまな種類があります。それぞれのプラント設備で、製造設備や配管などの設備を複数所有しており、生産活動を行っているのです。
また、上下水道施設・廃棄物処理施設・火力発電所・水力発電所・浄水場なども、プラント設備に含まれます。生産活動のほか、電気の発電や下水処理なども行っています。
ダイオキシン・アスベスト・強酸性物質・強アルカリ性物質など、プラント内で取り扱っていた物質が設備の外へ飛散すると、環境に悪影響を及ぼすおそれがあります。プラント設備を解体するときには、プラント設備の構造に関する知識や、有害物質を安全に除去するための知識および適切な対処が必要です。
■プラント設備の解体のタイミング
プラント設備を解体するタイミングは、設備の老朽化による機械交換や工場閉鎖などが多く見られます。一般的な建物の解体よりも、プラント設備の解体頻度は少ないものの、作業のひとつひとつを丁寧に行わなくてはなりません。なお、弊社が扱う解体工事では、機械を取り外す作業および機械の買取をメインに取り扱っています。場合によっては重機を使う作業も行われますが、建物内の作業で重機を使うことは少ないのが実状です。
プラント解体を希望する企業によっては、解体作業における現場の管理体制や危機管理が、通常運転ほど万端に整っていない場合もあります。解体作業時の大事故を防ぐためには、これらの管理をしっかりと行い、安全第一での作業が必要です。
解体のタイミングについては、以下の記事もぜひ参考にしていただければ幸いです。
プラント・工場閉鎖の注意点を解説! 事前調査や機械の処分も重要です
■プラント設備解体の流れ
プラント設備の解体工事は、どのような流れで行われていくのでしょうか。順を追って紹介しますので、内容をしっかりと把握するようにしましょう。
・プラント設備の状況を把握する
最初に、一般的な解体工事と同様、解体するプラント設備の場所・広さ・構造・扱っている製品などを把握します。電話やメールなどでの確認が一般的です。
工事を依頼したい業者へ連絡すると、上記の項目について質問されますので、分かる範囲で答えられるよう確認しておきましょう。
・現地調査を実施する
事前に状況を確認したのち現地調査を行い、設備の構造や実態を現場で確認します。実際の解体作業を想定しながら、作業の流れに加え車両の搬入ルートや駐車スペースなども確認が必要です。
依頼者側からも、工法やスケジュールなどを積極的に確認し、信頼して作業を依頼できる業者かどうかを判断することも重要です。
・解体工法・スケジュールを決める
現地調査により、敷地の境界や各種設備の設置場所が明確となったら、取り外したい設備の場所やプラント設備の種類に合わせた工法を決めます。同時に、依頼者と業者で話し合いをしながら、解体スケジュールも決めていきます。
プラント設備の規模にもよりますが、解体工事にかかる期間は2週間から1か月程度が多くなっています。スケジュールが必要以上に長くなると、かかる費用も増えてくるため、双方の希望を漏れなく伝え合うことが重要です。
・見積もりを提示する
プラント設備解体にかかる費用を、できるだけ抑えたいと思うのは、依頼者側に共通している考えです。しかし、あまりにも安い金額では、工事の安全性を疑わざるを得ない場合もあります。
工事の適正価格を判断するには、複数の業者から見積もりを提示してもらうことがおすすめです。見積もりを比較したうえで、業者を選びましょう。
・契約締結後工事を着工する
正式に工事を依頼する業者を決めたら、契約を締結します。その後、打ち合わせをした工事スケジュールに従い、工事の着工に入ります。
希望通りのスケジュールで工事を進めるには、遅くとも工事開始を希望する1か月前までに業者探しを始めるようにしましょう。特に、繁忙期には希望のスケジュール通りに依頼できないことも多いです。公共工事が増える12月から3月の時期は、他の時期以上にスケジュールを配慮しましょう。
・解体工事により発生した物質を処理する
プラント設備の解体工事では、設備の種類や取り扱い製品によってさまざまな危険物や汚染物質などが発生します。周辺環境への汚染を防ぐために、物質の適切な処理が必要です。
発生する物質には、ダイオキシン類・重金属化合物・シアン化合物・強アルカリ性物質・強酸性物質・廃油・有機溶剤・反応中間体などがあります。これらの物質に、薬液や活性炭の抜き取り・メッキ層や煙突などの洗浄作業を施し、物質の危険性をなくして行くのです。
抜き取り・洗浄作業を終えたら、解体および分別作業を行います。弊社では、買取ができる機械は作業後に買取いたしますので、設備解体にかかる費用を抑えることができます。
プラント設備解体に必要な一連の作業が終了したら、工事は完工です。
■プラント設備解体業者を選ぶポイントとは
プラント設備の解体工事を依頼する業者を選ぶときに、専門の許可は特にありません。解体工事業登録や建設業許可を受けている、一般的な解体業者であれば、解体工事は施工可能です。
重視したいポイントは、プラント設備の構造・解体工事の手順・有害物質除去の知識などをきちんと把握しているかという点です。そのうえで、プラント設備の解体経験が豊富な会社であれば、安心して工事を依頼できるでしょう。
■まとめ
プラント設備の解体工事は、設備の特性を理解した業者への依頼がおすすめです。設備を安全に解体し、かかる費用をできる限り抑えたいと考えている担当者の方は、芝工業までお気軽にお問い合わせください。
株式会社芝工業では、主に化学プラントにおける設備解体工事から買取まで、一貫して行っております。神奈川県藤沢市を拠点としており、関東全域での工事に対応可能ですが、その他のエリアのプラント設備解体もお気軽にご相談ください。
解体工事のプロとして、多くの工事実績があり、適正価格での作業および買取をお約束いたします。プラント設備を解体したい・プラント設備の解体スケジュールについて詳しく知りたいなど、化学プラントの設備解体工事についてお問い合わせがございましたら、まずは弊社までご一報ください。