皆さんこんにちは。神奈川県藤沢市を拠点に、関東地方や静岡県でプラント設備解体工事・機械据付工事・中古機械買取などを手掛ける芝工業株式会社です。
化学プラントや工場では、さまざまな薬品や排水を保管するための容器を設けています。その容器としてよく使われるのが「グラスライニングタンク」です。
グラスライニングタンクは非常に優れた容器ですが、経年劣化は避けられないため、定期的に交換しなければなりません。その際、元のタンクは買取業者に売却するのがおすすめですが、どのような業者を選べばいいのでしょうか? ここではグラスライニングタンクの特徴や、買取業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。
■グラスライニングタンクとは?
グラスライニングタンクとは、鋼鉄製の容器の内側をホーローやガラスでライニングしてある(覆ってある)タンクのことです。ライニングと似たような言葉に「コーティング」がありますが、一般的にはより厚い被膜で覆う場合をライニングと呼んでいます。
具体的な方法としては、シリカベースのガラスエナメルを高温で溶解させ、鋼板へ化学溶着させます。このようにしてガラスを加熱溶着させた鋼板を「グラスライニング鋼板パネル」といいます。
グラスライニング鋼板パネルの大きな特徴は、コンクリートなど他の材質に比べて、化学物質に対する耐久性に優れていることです。特に耐酸性が強く、耐腐食性にも優れており、色あせや変色もあまり起きません。そのため安定した貯留が可能で、長持ちすることからコストパフォーマンスも優れています。
また、制作費自体も安く、ステンレス素材などと比べてもはるかに安価です。これは母材が鉄であることが関係しています。グラスライニングタンクは、とても優秀な貯蔵設備だといえるでしょう。
■グラスライニングタンクはさまざまな用途に利用されています
グラスライニングタンクはその優れた性能により、多くの施設でさまざまな用途に利用されています。最もわかりやすいのは、化学工場における薬品の貯蔵設備としての利用でしょう。その他の工場やプラントにおいても、工業排水の処理設備として利用されています。
また、下水処理場では下水処理タンクや発酵タンクに、農場においては家畜糞尿スラリーや穀物・飼料の保管庫として利用されるなど、グラスライニングタンクの活躍の場は実に多彩です。工場・プラントに貯蔵用設備を設置するなら、有力な選択肢となるでしょう。
ただ、グラスライニングタンクも永久に使えるわけではなく、経年劣化は避けられません。耐用年数は30年程度と非常に長いのですが、それでもいつかは交換する必要があります。また、ガラス質のため衝撃などで割れる可能性もあり、破損した場合も当然ながら交換が必要です。トラブルを防ぐためにも、定期的に交換するのが望ましいでしょう。
■グラスライニングタンクの買取の流れ
設備の更新や工場の閉鎖によってグラスライニングタンクを処分する必要が出てきた時は、廃棄ではなく売却するのがおすすめです。芝工業では、工場の機械の買取事業を手掛けており、グラスライニングタンクも買い取ることができます。売却を検討されているお客様のために、弊社の設備買取の流れをご紹介します。
・無料査定のお申し込み・お問い合わせ
まずはお電話もしくはお問い合わせフォームから、買取査定をお申し込みください。査定は無料で、売却するかどうかは価格やプランを見てからお決めいただけます。「とりあえず金額だけ知りたい」という場合でも喜んでおうかがいしますので、お気軽にご相談ください。
・現地調査・確認
お申し込みをいただいたら現地を直接訪問し、買取希望設備の状態を確認させていただきます。
・プランと見積もりのご提案
搬出のプラン・図面や買取希望機器のリスト、買取査定の見積もりをご提示します。
・売買契約手続き
見積もりやプランの内容にもご納得いただけましたら、正式に売買契約を交わします。お取引終了まで弊社がサポートする他、機械を購入したユーザー様との橋渡しも行っておりますので、安心してご依頼いただけます。
・搬出・引き取り
予定日になりましたら、現地へおうかがいして設備を搬出いたします。査定額がつかなかった設備の引き取りも可能です。
・お支払い
買取代金は搬出後にお支払いいたします。お支払いが終わった時点で取引は完了です。
■グラスライニングタンクの買取業者の選び方
グラスライニングタンクを売却する際、とりあえず出入りの業者などに相談し、そのまま売ってしまう方も多いと思われます。しかし、買取業者はよく考えて選ばないと、不当に買い叩かれたりトラブルにつながったりすることが珍しくありません。そこで、買取業者を選ぶ時のポイントをご紹介します。
・「公安委員会に登録された古物商」を選ぶ
大前提となるのが、公安委員会に登録された「古物商」を選ぶということです。古物商として登録されていない業者は、そもそも中古の設備を買い取ることができません。ホームページを持っている業者であれば、古物商の登録番号を掲載していることが多いので確認するといいでしょう。ホームページがない場合は、警察に問い合わせてみてください。
また、現場の下見は買取査定の際に、公安委員会から交付された「古物商登録証」を確認させてもらうのも有効です。この時、担当者の印象も大切にしましょう。身なりが整っておらず言葉遣いが乱暴、礼儀をわきまえず強引に話を進めようとする業者は、その時点で依頼先の候補から外した方が無難です。
・少しでも高く売却するためのポイント
大切なグラスライニングタンクは、少しでも高く売却したいものです。そこで査定の際は、必要な経費や手数料をあらかじめ確認しておきましょう。出張費や搬出料、撤去費用、交通費などの名目で手数料が差し引かれてしまい、受取金額が大幅に減ってしまうケースは珍しくありません。
中には事前説明を一切行わず、取引が不成立に終わっても出張費・査定料を請求する業者もいるため注意が必要です。加えて、取引が成立したものの、いつまでも設備を搬出してくれなかったり代金を支払ってくれなかったりする業者もいます。「経費や手数料はかかるか?」「いつまでに搬出できるか?」「代金はいつ支払われるか?」といったことは、事前に確認しておいてください。
また、「売る力」があるか、つまり買い取った設備の販売ルートを持っているかどうかも大きなポイントです。販売ルートを持つ業者は買取品を売り捌く自信があるため、十分な価格で買い取ってくれる傾向にあります。逆に「売る力」がない業者は、在庫を抱えるのを恐れて安い値段しかつけてくれないことが多いため、ご注意ください。
・経験と実績が最も重要
最も重要なポイントといってもいいのが、買取業者の経験と実績です。営業年数が長く実績が豊富な業者は、それだけ顧客から信頼され多くの仕事を受けているということであり、信頼性を判断する何よりの基準となります。
また、設備の運搬も通常の貨物とは異なり、「重量物輸送」というより専門的なスキルが必要です。経験不足の業者は、搬出・運搬の際に工場や道路を破損させてしまうこともあります。買取を依頼する際は、営業年数が何年か、どんな設備を買い取った実績があるか、重量物輸送の経験は豊富かといったことを詳しく確認しましょう。
設備の更新やプラント閉鎖に伴う機械の入れ替えには、大きな費用と手間がかかります。労力や費用を削減するには、解体・撤去・買取などを一括で行える業者に依頼するのがおすすめです。大切な設備を適切に処理するためにも、信頼できる業者を選びましょう。
芝工業ではプラントの解体工事から機械の買取までワンストップで対応しております。プラント閉鎖に伴うさまざまな業務を一括でお任せいただけるので、労力や費用を大幅に削減できるのが強みです。
機械の買取査定および撤去作業は無料で、全国にリユース販売するルートを持っているため、適切な価格で買い取ることができます。解体・撤去工事の際は徹底した安全対策を行い、豊富な経験に基づく質の高いサービスをご提供します。解体工事や機械の処分をご検討の際は、ぜひ芝工業にご相談ください。