皆さんこんにちは。神奈川県藤沢市を拠点に、関東地方や静岡県でプラント設備解体工事・機械据付工事・中古機械買い取りなどを手掛ける芝工業株式会社です。
幅広い分野の工場で使われている機械のひとつに、ふるい機があります。ふるい機は、粒子の粒を揃えるために利用される機械です。
今回は、ふるい機の概要やどういった原理で粒子のサイズを分類しているか、どんな産業で利用されてどんな役割をしているか、ふるい機のメリットやデメリットについて紹介します。
■ふるい機とは?
ふるい機とは、物質を分けたり、異物を取り除いたりするために使われる機械です。ふるい面となるフィルター(網)を振動させて、投入した材料を仕分けします。仕分け可能な原料は、粉状や顆粒状の物質です。
モーターや振動体を使って水平方向や垂直斜め方向に動かして、効率よくふるい分けします。それぞれの原料の粒の大きさや比重に合わせて、ふるい面での原料の流れ具合をコントロールする工夫が施されています。必要とする分類に応じて機種を選びましょう。
■ふるい機の用途
ふるい機はさまざまな分野で利用されており、以下のような用途に使われています。
・化学関連分野
合成樹脂、塗料、顔料、医薬品、工業製品、石けん、二酸化マンガン、マグネシウム、硝石、黒鉛、消火剤、肥料 など
化学物質を次の作業工程前に精製するために使われています。
・工業分野
鉄、非鉄金属粉、鋳物砂、フェライト、酸化アルミ、ショットブラスト玉 など
砂と石材を分別するためや金やダイヤモンドを取り出すためにも使われます。
・窯業分野
陶土、粘度、釉薬、セラミック、耐火物、研磨材、硅石、ガラス など
原材料の粒子の大きさのバラツキ具合は、窯業製品の仕上がりや性能を大きく左右するので、均一にするために利用します。また、原料の硬さの評価に使われることもあります。
・公害分野
水産、畜産及各種排水処理、残土処理 など
残土の中に含まれたガレキや石を分別して、土のリサイクルを可能にします。また、残土の中のプラスチック片や金属など産業廃棄物を分別すると分別コストを抑えることができます。
・食品分野
小麦粉、澱粉、ブドウ糖、調味料、香辛料、製菓、パン粉、製糖、製塩、精米、清酒、飼料 など
米や野菜の種を分ける、作物から石やゴミを取り除く、製品から異物を取り除くといった目的があります。また、農薬の製造時には、農作物の生産性を維持しつつ環境に配慮した質の高さを持たせるためにふるい機による選別は欠かせません。
・医薬品分野
粉末品、顆粒品 など
規格外の大きな粒子を取り除いて粒子のサイズを揃えることは、薬を飲んだ後、適切なはやさで体内に取り込ませるために重要です。
■ふるい機の原理
ふるい機の原理は、わかりやすくいうとこのようになります。
大小さまざまな穴が開いたフィルターを何重かに重ねた構造で、材料の大きさによって物を通す穴と通さない穴が出てくることを利用しています。フィルターの穴を通して細かいものが下に落ちて、大きいものはフィルターの上に残ることで材料を粒子のサイズごとに分別します。
一般的な内部の構造とそれぞれの役割は下記の通りです。
・震動装置
ふるいを振動させるための震動装置が備わっています。振動によって、物質がふるい上で移動し、分類や異物の除去が行われます。
・フィードホッパー
ふるい機に供給される物質を入れる容器です。材料はフィードホッパーからふるいに供給され、振動によって分類されます。一度に入りすぎると分別効率が落ちてしまうので調整しています。
・ふるいフィルター
メッシュ構造を持ったフィルター(ふるい)です。物質を通過させる際に、所望のサイズの粒子は通過し、不要な粒子や異物はふるいを通過できないようになっています。
・排出口
分類された材料や異物がふるいを通過すると、サイズや粒度に応じたそれぞれの排出口から出てきます。
■ふるい機のメリット・デメリット
ふるい機を利用するメリットとデメリットについて紹介します。
・メリット
①品質の向上・・・誰が作業しても、分別結果が一貫しているので、安定して亜品質を保つことができます。
②効率的な分別・・・大量の物を効率的に分別することができます。手作業で一つずつ分けるよりも迅速かつ効率的な作業が可能です。
③精度の向上・・・細かな穴を持つフィルターも使用できるため、手作業では見落としてしまうような微細な物の分別も行うことができます。
④無人運転も可能・・・自動化システムを採用すれば無人運転も可能です。人件費の削減や24時間連続運転などが実現できます。
・デメリット
①音が大きい・・・モーターの振動や大きな打撃音を完全に抑えることはできません。
②目詰まりを起こすこともある・・・微細な材料を分別するためのフィルターは、非常にきめ細かくなっています。フィルターの詰まりや破損による交換や振動機構の調整などのメンテナンスが必要です。
③処理能力に制限がある・・・一度に処理できる量に限りがあり、入れすぎると効率が低下し、目詰まりも起こしやすくなります。
④処理できる材料に制約がある・・・ ふるい機の穴の大きさや配置によって、分けられる物の範囲が限られます。大きすぎる物や形状の異なる物はふるい機にかけるのが難しい場合があります。
■ふるい機の解体・買取なら芝工業へ
芝工業株式会社では、不要になったふるい機の解体買取を行っています。解体工事、取り外し撤去工事から中古機械の買取まで一貫対応しています。
バラバラに依頼先を探す手間がいらず、何度も説明を受ける時間、それぞれの現地調査の立ち会いに要する時間も必要ありません。
また、買取までお任せいただくことによって、廃棄費用を削減できます。傷がついている状態や、メンテナンスが必要な状態でも、幅広いネットワークの中で買主を探すことができるので、他の業者では買取不可とされたふるい機においても買取可能なケースもあります。このように一貫対応によって、解体によるコストも時間的コストも削減できるのは大きなメリットです。
また、お客様のニーズに合わせた細かな対応が可能なのも一貫対応ならではの大きな強みです。安全第一をモットーに、事前の現地調査は時間を掛けて綿密に行います。大型重機の搬入が難しい場合でも、小型重機の使用や手作業での解体など柔軟な対応をしています。薬品工場や化学工事など引火の危険性のある工場では裸火を使用しない解体も可能です。ご希望の点があれば、それぞれのご予算に合わせた提案をさせていただきます。
■まとめ
ふるい機の概要や原理、メリットやデメリットについて解説しました。ふるい機は材料の粒子を揃えて、品質の高い製品を作る重要な役割を担っています。
効率の良く作業ができるよう定期的なメンテナンスを行いましょう。
芝工業株式会社では、プラント解体、高所配管ダクト解体、タンク解体、設備解体や中古機械の買取を行っています。創業より23年間の豊富な経験から得たノウハウを生かしたサービスの提供が可能です。
これまでも多くの現場で、徹底した安全対策と地球環境の配慮を前提としたサービスを行い、設備解体のスペシャリストとしてご満足をいただいております。
ふるい機やその他設備の入替や解体を検討される場合は、お気軽に芝工業までご連絡ください。