皆さんこんにちは。神奈川県藤沢市を拠点に、関東地方や静岡県でプラント設備解体工事・機械据付工事・中古機械買取などを手掛ける芝工業株式会社です。
工業用の貯蔵タンクを設置すれば液体や気体を大量に貯蔵できます。タンクにはさまざまな形状のものがあり、用途に応じて使い分けられています。
大型の貯蔵タンクが不要になりその処分に悩まされたときには、買取に対応している業者を選んで相談しましょう。今回は貯蔵タンクの種類と特徴について詳しく説明していきます。
■貯蔵タンクとは?
貯蔵タンクは、大量の液体や気体を貯蔵するための巨大な容器です。工業分野では石油化学製品や原油、工業用水、圧縮ガスや液化ガスなど、さまざまなものの貯蔵にタンクが使われています。
工場や貯蔵所などには屋外型のタンクを設置するのが一般的です。タンクのサイズは数十リットルから数千リットルほどになります。ガソリンスタンドでは地下に貯蔵タンクを埋め込みます。1キロリットルから100キロリットルという大容量のタンクがあれば、多くのガソリンを貯蔵できます。
ほかに、室内型のコンパクトなタンク、粉末を貯蔵するサイロ、内圧に強い圧力容器など、タンクの種類は数多くあります。
■貯蔵タンクの種類
貯蔵タンクの形状やサイズは貯蔵する内容物によって変わってきます。ここからは、貯蔵タンクの種類を紹介していきます。
・液体を貯蔵するタンク
液体を貯蔵する目的でタンクを設置するケースは多いものです。タンクに貯蔵できる液体には原油や石油、工業用水や飲料水などさまざまなバリエーションがあります。
液体タンクは固定屋根式と浮き屋根式という2つの種類に分かれています。固定屋根式とは円錐形や球面形の屋根がタンクの上部に固定されているタイプです。円錐の屋根がついたタンクは常温かつ低圧力の液体を貯蔵するときに用いられます。これに対し、揮発性の高い液体は圧力に十分耐えられる球面屋根のタンクに貯蔵されます。
屋根が浮き沈みするタイプの貯蔵タンクは、製油所や油槽所でよく使われます。貯蔵されている液体の表面に屋根を浮かせるような構造になっており、液体が減るとその分だけ屋根が下がります。
浮き屋根式のタンクを使えば屋根と液体の間に隙間ができず、油分の蒸発や揮発が起きる心配がなくなります。
・ガスを貯蔵するタンク
圧縮ガスや液化ガスを貯蔵するタンクには、オーソドックスな円筒状のもののほか巨大なボールのような球形のタイプもあります。
ガスを貯蔵するタンクが球形になっているのは、内容物の圧力を均等に受ける必要があるからです。プロパンやブタンなどのガスを常温高圧状態で液化させて貯蔵するためには、球形のガス貯蔵タンクを用いるのが最も効果的です。
液化ガスを低温で貯蔵するときには円筒形の貯蔵タンクを使うことも可能です。ガス貯蔵用の円形型タンクは二重殻構造にし、隔壁に断熱材を入れておけば温度を維持でき安全に使えます。
・粉を貯蔵するタンク
粉末状のものを貯蔵するタンクは粉体タンクやパウダータンク、またはサイロと呼ばれます。
粉体タンクやパウダータンクには粉末状や粒子状のものを貯蔵します。顔料や染料、粉末塗料や砂のほか、砂糖や塩、小麦粉などの食物をタンクで保存することもあります。
粉を貯蔵するタンクに水などの液体が入ると内容物の品質が損なわれてしまいます。水分が入り込まないような構造のタンクであれば、安心して粉末を貯蔵できます。
サイロは日本国内では、北海道や東北などの酪農地帯や穀倉地帯でよく見られます。サイロには米や小麦、家畜の飼料などを貯蔵します。農業分野では、飼料をサイロの中で発酵させてカビや腐敗を防ぐ手法がよく用いられます。
サイロを使えば食物や飼料を長期間保存することが可能になります。
・薬品を貯蔵するタンク
薬品貯蔵タンクとは塩酸や硫酸、苛性ソーダ、リン酸などさまざまなタイプの薬品を保管できるタイプのタンクです。
薬品をタンクに貯蔵する場合には、薬品の特性に合わせてタンクを選ぶ必要があります。ステンレスや鋼板のほか、樹脂や繊維機材を使ってタンクを製造することもあります。
劇物や毒物を貯蔵するタンクは、内容物漏えいなどのトラブルが起こらないよう十分な注意が必要です。貯蔵する薬品の種類ごとに、貯蔵タンクの形状や設置基準などルールが細かく定められています。
■屋外貯蔵タンクと屋内貯蔵タンクの違い
続いて、屋外型と屋内型のタンクにはどのような違いがあるのかをチェックしていきましょう。
・屋外貯蔵タンクの特徴
屋外にタンクを設置するときには、地盤が安定している場所を選ぶ必要があります。もしも地震や強風の影響でタンクが倒れたり破損したりすると大きな事故につながるかもしれません。タンクを設置する際にはこういったリスクに耐えられるよう、安全性に配慮することが重要です。
ほかにも、防油堤を立てることや鋼板厚みを一定以上にすること、2基以上建てるときには規定以上の距離を取ることなど、細かい規定があります。
屋外タンクではときに、貯蔵した危険物が漏れ出すトラブルが起こります。流れ出した内容物が近隣の川などを汚染することがないよう、工場には油分離装置の設置などの対応が求められます。
・屋内貯蔵タンクの特徴
タンク専用室を設けるなどの対処をすれば、屋内にタンクを設置することが可能となります。
屋内貯蔵タンクを設置するときにはタンク室の建物を不燃材料で作り、タンクと壁の間に50cm以上の間隔を作るなどの規定を守りましょう。また、採光や照明、換気の設備を設けること、表示計や安全装置を設けることも大切なポイントです。
液体の危険物を貯蔵するタンクを室内に設置するときには、水張検査か水圧検査を受ける必要があります。
■不要な貯蔵タンクは芝工業が買い取ります!
芝工業は、貯蔵タンクや中古機械の買取に応じている専門業者です。工場でもう使わなくなった貯蔵タンクをどう処分しようかと悩んでいるのなら、芝工業までお気軽にご相談ください。
貯蔵タンクにはかなり巨大なものもあり、その処分に困らされる方も多いものです。処分にまとまった費用がかかるからと、使わない貯蔵タンクがそのままにされてしまうケースもあるかもしれません。
しかし、巨大な貯蔵タンクを放置していると工場のスペースが圧迫されてしまいます。中古の貯蔵タンクであってもリユースの需要は十分に見込めるため、早い段階で売却処分を検討しましょう。
芝工業は、貯蔵タンク買取のご相談に応じて迅速に現地調査やお見積もりを行います。買取査定では、豊富な買取実績をもとに適切な金額を提示いたします。
買取契約後には、貯蔵タンクの移動に加えて周辺設備の撤去や移動などの対応もすべて当社スタッフが担当いたしますのでご安心ください。
■まとめ
この記事では貯蔵タンクの種類や特徴、設置基準について詳しく紹介してきました。
タンクは大量の液体や気体、粉末などを貯蔵する上で欠かせない製品です。貯蔵タンクは工業分野での需要が高いため、不要になった場合にはリユース買取を検討しましょう。
不要になった貯蔵タンクの処分や買取なら芝工業が承ります。芝工業では貯蔵タンクをはじめとした工場設備の解体や取り外し、買取までの対応をワンストップで行っています。手間やコストをかけず工場設備を処分したいとお考えなら、ぜひ詳細を芝工業までご相談ください。